あなたは宅食サービスを検討したことがありますか。
宅食サービスとは、自宅にお弁当やおかずのセットを配達してくれるサービスのことです。
自宅で10~20分程度の調理が必要な「ミールキットタイプ」もあれば、電子レンジで温めるだけで食事が準備できるものもあり、食事の用意が難しい人には便利。
しかし興味はありつつも、「美味しいのか」「高くないのか」といった心配があり、利用に踏み出せない人もいるでしょう。
そこで今回は、宅食サービスを利用したことのある男女347人に対し、「宅食サービスのメリット・デメリット」について聞きました。
- 調査対象:宅食サービスを利用したことがある人
- 調査期間:2025年10月30日~11月13日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:347人(女性236人/男性111人)
- 回答者の年代:20代 20.5%/30代 37.4%/40代 22.2%/50代 12.7%/60代以上 7.2%
調査結果に対して、株式会社STAYDREAMの原島純一氏よりご考察いただいております。

■監修者プロフィール
原島純一氏
駒澤大学経営学部卒業
大手FRに就職
店舗マネジメント、人材育成方法を学ぶ
店長時代には、キャンペーン表彰多数
店長時代から学んでいたコーチングで独立
従業員が活躍できる飲食店経営をサポート
その後、中小企業診断士の資格を取得。
本格的に飲食店コンサルティング活動を開始
現在、全国の観光地にあるレストランを始め、中小企業から個人店のみ経営支援を実施している
居酒屋、会席料理、イタリアン、とんかつ屋、鉄板焼き屋、クレープ屋、カフェ、バー、おにぎり屋、お好み焼き屋、TOやきとり屋、しゃぶしゃぶ、和食FR、鰻屋、釜めし屋、ラーメン屋などなど幅広い業種の支援実績あり
最近では、インバウンドを集客させる手法で注目されている。
飲食店コンサルタントとしてTV出演も多数あり
1995年 駒澤大学経営学部卒業
2006年 大手FR退職
2006年 店長コーチングで独立 コーチ北斗星(屋号)
2008年 中小企業診断士の資格取得
本格的にコンサルティング活動を開始
コンサルティングオフィスSTAYDREAMを開業
2014年 株式会社STAYDREAMへと法人化
宅食サービスを利用した理由は「料理する時間がない」

宅食サービスを利用した経験がある347人に「利用した理由」を聞いたところ、1位は「料理する時間がない(22.0%)」、僅差の2位は「食事を作るのが面倒(19.2%)」でした。
日常生活の中で、自分で食事を用意する余裕がなくて、宅食サービスを利用し始めた人が多くなっています。
なお「常に時間がない」「長く体調不良が続いている」という人もいれば、「一時的に忙しかったり体調不良だったりしたときに使ってみた」という人もいました。
1位 料理する時間がない
- 育児と家事と仕事に追われ、時間が足りなかったため(20代 女性 3人世帯)
- 仕事から帰る時間が遅く、自炊する時間がなかったので(40代 男性 2人世帯)
- 夕食を作る時間がないときに便利だと思ったためです(50代 女性 3人世帯)
1位は「料理する時間がない」でした。
料理する時間がない理由としては、「仕事が忙しい」「家事育児や介護が忙しい」などが挙がっています。
料理しようと思うと調理自体に時間がかかりますし、食材の買い出しや片付けにも時間が必要です。
食事の用意や片付けに必要な時間を確保できないことから、「レンチンで食事が完成する宅食サービスで時短できればラク」と思い至るのですね。
料理の時間を短くすることで、家族と過ごす時間や自分の時間を確保したいという声も寄せられています。
2位 食事を作るのが面倒
- 作るのが面倒なときに、作ってあるものが家にあれば楽だなと思ったからです(20代 女性 3人世帯)
- 仕事で疲れて帰ってから、食事を作ることが億劫だったから(30代 男性 5人世帯)
- 高齢の親と同居しており、親の分まで食事を作るのが大変だと思ったので。まずは親の分として宅食サービスを利用した(50代 女性 2人世帯)
2位は「食事を作るのが面倒」でした。
時間の不足とは異なり、気力や体力の面で食事の用意にハードルを感じる人もいます。
例えば「仕事でへとへとになっている状態で料理するのはしんどい」「高齢の家族に対し、食材の軟らかさなどを考慮するのが大変」などですね。
宅食サービスだと「介護食」のように食材の大きさや軟らかさまで配慮された食事を簡単に用意でき、負担は減ります。
無理せずに食事を用意したいというニーズを満たすのが、宅食サービスだと言えます。
3位 栄養バランスが気になる
- 一人暮らしで、自炊だと栄養が偏っていると感じたから(20代 女性 1人世帯)
- 家族の病気(糖尿病)がきっかけです(50代 女性 3人世帯)
- 栄養に配慮した食事を摂りたいが、自炊が得意ではないから(50代 男性 1人世帯)
3位は「栄養バランスが気になる」でした。
栄養が偏りがちになってしまう理由としては、「自炊が苦手」「時間がなくて外食が多くなる」などが考えられます。
また糖尿病など食事制限が必要となる病気をきっかけに、栄養バランスをしっかり考慮する必要が生じて、食事作りが難しくなることも。
自分だけでは栄養管理が難しい場合に、栄養士が監修するなどして栄養バランスの整った宅食サービスは、解決策のひとつになってくれます。
宅食サービスは、自炊スキルや栄養学の知識の有無に関わらず、栄養バランスのとれた食事を用意する方法です。
4位 体調不良で料理できない
- 体調が悪くなったときに、料理を作れなかったため(20代 男性 1人世帯)
- 産後の不調で、料理や洗い物が辛くなったため(30代 女性 4人世帯)
- 腰を痛めて、買い出しに行けなくなったから(40代 女性 3人世帯)
「体調不良で料理できない」が4位でした。
体調不良が原因で料理ができなくなってしまうケースもあります。
例えば、産後の体調不良や腰痛といった回答が寄せられました。
自分ではなく、配偶者や親など、食事作りを担っていた人が体調不良になってしまい、宅食サービスを利用したケースも見られます。
宅食サービスが「どうしても料理ができないとき」に、生活や食事を支える手段にもなっていることがわかりました。
5位 献立を考えるのが大変
- 献立を考えるのが大変(20代 男性 1人世帯)
- 毎日の献立決めが大変だったから(30代 女性 4人世帯)
- メニューを考えるのが面倒くさいので(50代 女性 3人世帯)
「献立を考えるのが大変」が5位。
毎日の献立を考える負担は、意外と大きいものです。
「家族の好みやアレルギー」「栄養バランス」「同じメニューや食材が続きすぎないように」といった配慮が必要になり、頭を使うからですね。
宅食サービスを利用することで、献立を考える苦労から解放されます。
届いたものを食べればいいだけになるので、献立に悩んでいる人にとっては、大きなメリットがあります。
宅食サービスのメリットは「手間が減る」

宅食サービスのメリットの圧倒的1位は「手間が減る(52.2%)」です。
2位「栄養バランスが考えられている(22.6%)」と答えた人も20%を超え、多くなっています。
食事準備の手間が減れば、「食事を作るのが面倒」「料理する時間がない」「体調不良で料理できない」「献立を考えるのが大変」という問題が解決されますね。
さらに「意外に美味しく食べられた」「思ったよりコスパが良い」など、サービス利用開始当初は知らなかったメリットを実感した人もいました。
1位 手間が減る
- 買い物に行かなくて良いし、内容を考えなくても良い。作らなくて良い。洗い物も少なく済むので、とても楽です(30代 男性 5人世帯)
- 忙しい日でも温めるだけですぐ食卓に並べられるので、家族と過ごす時間を増やせます(40代 女性 4人世帯)
- 調理や片付けの時間を短縮できます(60代以上 男性 3人世帯)
1位は「手間が減る」でした。
食事に関する手間が減ることは、「仕事が忙しい」「共働き家庭」「子育て世帯」といった人たちにとって、大きなメリットです。
使い捨て容器に入ったお弁当タイプの宅食サービスを利用すれば、食材の買い物や献立作成、調理、片付けといった複数の工程をまるごと減らせます。
またミールキットタイプを利用する場合も、食材の買い物や献立作成の手間が減ります。
日常生活で感じる家事のストレスを減らしてくれるのが、宅食サービスの大きなメリットです。
2位 栄養バランスが考えられている
- バランスの良い食事ができるようになりました。塩分などもコントロールされているので、自然と食べすぎはなくなりました(20代 女性 3人世帯)
- 栄養士監修のメニューが多く、偏りがちな食生活を手軽に改善できた点も良かったです(30代 男性 1人世帯)
- 栄養士監修なので栄養面からのアプローチもできて、「自分で作っていない」という罪悪感が薄れ、気持ちが楽になる(40代 女性 3人世帯)
2位は「栄養バランスが考えられている」でした。
宅食サービスの中には、「管理栄養士が監修している」といった栄養バランスの良さを売りにしているものも少なくありません。
また一般的には、家庭で作る一食分よりも、おかずの数や使われている食材の数が多い傾向にあり、栄養バランスに不安がある家庭にとってはメリットです。
手軽に健康的な食事が確保できるため、一人暮らしで栄養の偏りが気になる人や、栄養バランスを考える余裕がない人に適しています。
自炊しないことに罪悪感を抱く人もいる中で、「自炊ではないが栄養の摂れる食事を家族に提供できている」という安心感が、罪悪感の軽減にもつながっています。
3位 バリエーションが増える
- 自分では買わない食材を利用したメニューがあること(30代 女性 2人世帯)
- メニューの種類が豊富で、好きなものを選んで注文できる(40代 女性 5人世帯)
- 日替わりなので飽きずに食べられます(50代 男性 2人世帯)
3位は「バリエーションが増える」でした。
ちょっとおしゃれなメニューや珍しい食材を提供する宅食サービスもあります。
上記のような特徴があるサービスは、「料理のマンネリに悩む家庭」「新しい食材に挑戦しづらい人」にとっては、家で食べる料理の幅が広がるという点で魅力的です。
また一回ごとに好きなメニューを選べる宅食サービスであれば、好みに合わせたメニューが届いて満足感も高まると考えられます。
日替わりでさまざまなメニューを食べられる宅食サービスには、食事の楽しみという面でもメリットがあるとわかりました。
4位 美味しく食べられる
- メニューが美味しいので、毎回楽しい(30代 男性 1人世帯)
- うまく確実に作ってくれているものを食べさせられる(40代 男性 3人世帯)
- 思っていた以上に美味しい点(50代 女性 2人世帯)
「美味しく食べられる」が4位でした。
美味しさの面で、宅食サービスにメリットを感じている人も多くなりました。
料理が苦手で、自分ではどうしてもうまく料理できない人の場合には、安定した味を提供してくれる宅食サービスには大きなメリットがあります。
もちろん味の好みは人それぞれなので、宅食サービスとの相性もあります。
好みの宅食サービスを見つけられれば、便利であることや栄養バランス以上の付加価値を感じられることがわかりました。
5位 コスパが良い
- デリバリーよりも費用を抑えられる(40代 女性 1人世帯)
- 無駄な買い物をしないので節約になる(50代 女性 3人世帯)
- 価格です。コンビニで昼食用に買い求める金額と大差ないか、場合によっては宅食サービスのほうがお安いときもあるので、メリットを感じています(60代以上 女性 2人世帯)
「コスパが良い」が5位。
高いイメージもある宅食サービスですが、実際にはコスパの良さを感じている人もいました。
もともとが外食やデリバリーに頼っていた人だと、コスト面のメリットを感じやすいと考えられます。
提供された食事を残さなければ、食材が無駄になることもありません。
宅食サービスのデメリットは「割高に感じる」

「宅食サービスのデメリット」として最も多かった回答は、「割高に感じる(25.0%)」でした。
2位「美味しくないこともある(16.6%)」、3位「マンネリ化する(9.8%)」が続きます。
コスト、味、メニューのマンネリなどから、宅食サービス続けにくくなる可能性もあるとわかります。
とくにコスパを重視している人が多く、「値段の割に味が良くない」「高いと感じるのに、ボリュームが少ない」といった経験があると、不満につながりやすくなると考えられます。
宅食サービスには便利さだけではなく、満足感やコスト面での続けやすさも求められていることの表れです。
1位 割高に感じる
- 自炊をするよりもコストがかかるところ(20代 女性 1人世帯)
- 料金が高いものばかりです。1食400円以内に抑えたいので(30代 男性 3人世帯)
- 宅食サービスによっては、注文個数などによって配送料が高くなることもある(50代 女性 2人世帯)
1位は「割高に感じる」でした。
メリットランキングでは「宅食サービスは無駄がなく、デリバリーやコンビニに比べると安い」という声もありました。
しかし、自炊に比べると割高に感じるという声も多くなっています。
食事そのものの代金に配送料が追加されることで、食事にかかるコストが増えると懸念している人もいました。
家族が多い家庭ほど、注文数も多くなるので、負担は大きくなります。
便利で栄養バランスの面でもメリットはあるものの、利用開始や継続を検討するにあたっては、費用がネックになりやすいとわかります。
2位 美味しくないこともある
- 冷凍弁当だったので、とくに副菜の野菜などについて、食感が変わっていたり水分が出て青臭かったりと、美味しくないと感じることがあった(30代 女性 2人世帯)
- 子ども向けに味の濃いメニューが多いと感じることがあり、好みに合わない場合もあります(40代 女性 4人世帯)
- やはり味でしょうか。焼き魚や肉料理はいまひとつですね(60代以上 男性 4人世帯)
2位は「美味しくないこともある」でした。
冷凍のお弁当の場合には、食材によっては食感や香りが損なわれやすく、手作りや外食に比べると美味しくないと感じることもあります。
また単純に、味付けが濃すぎる・薄すぎるなど、自分の好みと合わないと感じることも。
利用する宅食サービスや個人の味覚によりますが、味の満足度にブレがあることも、デメリットとなっています。
3位 マンネリ化する
- 数ヶ月利用しているとさすがに飽きてくる(20代 男性 1人世帯)
- 選択できる料理の種類は豊富なのですが、結局選ぶもの(好きなもの)が決まってきてしまい、ワンパターン感が否めないことです(30代 女性 1人世帯)
- 同じようなおかずになりがちなので、飽きてくるというのがデメリットかなと思います(60代 男性 2人世帯)
3位は「マンネリ化する」でした。
マンネリだと感じてしまう理由としては、「選べるメニューの幅が狭い」「同じメニューを選びがち」「メニューが違っても、味付けが似ている」などが挙げられています。
もちろん定期的にメニューを更新している宅食サービスもありますが、更新頻度やバリエーションによってはマンネリと感じてしまうこともあるとわかりました。
宅食サービスによっては、料理を選ぶ楽しさや新鮮さが少ないこともあるのですね。
利用者ができる対処法としては、「複数の宅食サービスを組み合わせて利用する」などが考えられます。
4位 ボリュームが少ない
- 男性には少ないと感じる量だと思うので、夫がいるときは使えないなと思った(20代 女性 2人世帯)
- 仕方がないことだが、1食分が少なく感じることも多い。満足感という意味では物足りないため、結局追加で何かを作る・用意することになってしまうのがデメリットだと感じる(20代 男性 1人世帯)
- ボリュームが少なくて、女性でも少ないと感じるくらいだった。カロリーもあるとは思うが、もう少しお腹いっぱいになれば良いと思った(40代 女性 2人世帯)
「ボリュームが少ない」が4位でした。
宅食サービスについては、男性や食べ盛りの子どもがいる世帯などから、ボリュームが足りないという声もありました。
ボリュームが足りなくて満足できないと、追加の料理が必要になり、便利なはずなのに手間が増えてしまいます。
宅食サービスや食べる量にもよりますが、満腹感を大切にする人にとっては、デメリットが発生しがちです。
5位 保管に苦労する
- 冷凍庫が一時的にパンパンになる(30代 女性 1人世帯)
- 冷凍でいっぺんに届くので、保存するとなると冷凍庫がいっぱいになります(40代 男性 4人世帯)
- 結構容器がかさばるので、冷凍庫に入りきらなかったこと(50代 女性 4人世帯)
「保管に苦労する」が5位。
冷凍タイプなど一定期間自宅で保管することが前提のものだと、保管スペースの確保に苦労することもあります。
容器がかさばったり、一度にまとめて注文したりすると、冷凍庫・冷蔵庫のスペースが必要になるからです。
「毎日届けてもらうタイプ」「届いたらそのまま食べる常温タイプ」だと、悩みが少なくなると考えられます。
宅食サービスを選ぶポイントは「続けやすい価格である」

「宅食サービスを選ぶポイント」を聞いたところ、ダントツは「続けやすい価格である(46.8%)」でした。
2位「メニューが豊富である(21.2%)」、3位「料理が美味しい(19.4%)」が続きます。
デメリットランキングで上位に入った内容をカバーできるような項目がランクインしました。
「続けやすい価格である」なら「割高感」は感じにくくなりますし、「メニューの豊富さ」や「味の良さ」はマンネリに陥りにくくしてくれます。
まとめると、健康的で満足できる食事を続けやすい価格で維持したいというニーズが見えました。
1位 続けやすい価格である
- 料金が高くても500円以下です。500円以上だと手が出ません(30代 男性 3人世帯)
- 手頃な価格でコスパが良いことも、大切なポイントです(50代 女性 2人世帯)
- 経済的にあまり豊かではないので、やはり価格がある程度抑えられているものを選びたいです(60代 男性 2人世帯)
1位は「続けやすい価格である」でした。
毎日の食事を支えるのが宅食サービスですから、日常的・継続的に使うことを検討するご家庭も多いです。
そのため、できるだけ安くて継続しやすい価格で利用したいという人も多くなりました。
家計に無理なく取り入れられることが、宅食を続けるうえでの安心材料となります。
2位 メニューが豊富である
- メニューの数が一番重要。飽きては困る(20代 女性 2人世帯)
- メニューが豊富で、新メニューの追加もあること(30代 女性 2人世帯)
- メニューのバランスがよくバラエティに富んでいること(40代 男性 2人世帯)
2位は「メニューが豊富である」でした。
宅食サービスを飽きずに長く利用し続けるかどうかは、メニューの豊富さにも左右されます。
味やメニューに飽きてしまうと、続けるモチベーションがなくなってしまい、「便利だけど飽きたからやめよう」と考える可能性があるからです。
メニューの選択肢の幅が広ければ、「気分」「自分や家族の好み」「必要な栄養」などに応じて食事を選びやすくなります。
3位 料理が美味しい
- 価格も大事ですが、美味しくないと買ったものを消費することも辛かったので、美味しさも大事です(30代 女性 3人世帯)
- 普段スーパーでは購入できないような、美味しい商品が頼めること(40代 女性 4人世帯)
- 味付けが自分に合うこと(50代 男性 2人世帯)
3位は「料理が美味しい」でした。
宅食サービスが提供するのは食事ですから、もちろん味も大切になってきます。
「価格も大事だけれど、美味しくないと食べるのが辛い」という意見もありました。
反対に美味しいと満足感を得られ、「また食べたい、頼みたい」と思いやすいと考えられます。
宅食サービスの大きなメリットは便利さですが、「楽しめる食事」「美味しい食事」という要素も重要です。
4位 栄養バランスがとれている
- ある程度の栄養価が期待できること(20代 女性 3人世帯)
- 管理栄養士監修かどうか(30代 男性 1人世帯)
- 「減塩」「カロリー」「脂質の量」で選べること(40代 女性 3人世帯)
「栄養バランスがとれている」が4位でした。
栄養バランスの偏りを是正したくて宅食サービスを利用する人も多いことから、「栄養バランスがとれているかどうか」も、宅食サービスを選ぶうえでのポイントとなっています。
そのため「管理栄養士監修」「減塩・カロリー調整できる食事」といったポイントがあると、期待して利用する人も多いと考えられます。
ただ手軽に食べられる食事というだけではなく、宅食には自炊や外食より栄養管理がしやすい食事という価値を求めている人もいるとわかりました。
5位 ボリュームに満足できる
- 男性向けのサービス(量が多いなど)があるか(30代 男性 2人世帯)
- 続けやすい価格もポイントですが、安い素材でボリュームアップしてほしいです(30代 女性 4人世帯)
- 少し量が多いこともあるので、量を調整できるシステムなどがあると、とても助かる(60代以上 女性 1人世帯)
「ボリュームに満足できる」が5位。
「量が足りない」というデメリットを感じにくいように、「ボリュームに満足できること」を宅食サービス選びの判断基準にする人も多くなっています。
とく男性やよく食べるお子さんがいるご家庭では、重要な判断ポイントとなります。
まとめ
忙しい人にとって、簡単・時短で食事を用意できる宅食サービスは魅力な商品です。
手軽なだけではなく、栄養バランスに配慮されていたり、自宅ではななかなか作れないようなメニューが食べられたりするのもメリット。
一方で「割高」「味が好みではない」「マンネリになりがち」といったデメリットも明らかになりました。
便利でも、飽きてしまったりコストが高すぎたりすると続けられません。
そのため便利な宅食サービスを長く続けていくために、「続けやすい価格」や「マンネリになりにくい味やメニュー」を判断基準にしたいという人が多くなっています。
最後に当記事の監修者、株式会社STAYDREAMの原島純一氏の総括コメントを紹介します。

現在は、時短を意識する方が多く、そのニーズに対応できるのが宅食サービスの魅力のひとつと言えます。
また、消費者は毎日の献立を考える負担は大きいものです。そのような負担から解放してくれることも評価されていると思います。
一方で、外食やデリバリーに比べたら安いですが、総菜購入や自炊することに比べたら、コストが掛かってしまいます。さらにどうしても飽きてしまうという弱みがあります。
人生のタイミングなどにより、必要なサービスが変わってくるように思います。
宅食、デリバリー、お弁当・惣菜持ち帰り、外食とそれぞれにメリット・デメリットがあります。
それを理解し、今の自分に必要なサービスを消費者が選択されることが大事となります。
